September 6, 2010
  Photo Gallery Graphic Programme Search Hahnenkamnews for ski events and photographs  
2010
Hahnenkamm-Race
Kitzbuehel, Austria
January 22 - 24, 2010
ギュンター・フヤラ - レース運営チームのトップ



January 22, 2010

2010年1月21日

朝7時30分。キッツビュエルの町の大部分は、まだ温かいベッドで快適な時を刻んでいる。一方、ハーネンカムバーンの駅では、寒さに耐えて山頂へ向かう始発のリフトを待つ一群がいる。その一群は、1回目のトレーニングランに向けたコースインスペクション(コース査察)をする競技審判団たちだ。そのリーダーは、男子アルペンスキーワールドカップのレースディレクター、ギュンター・フヤラ(57=ドイツ)。フヤラは、20年以上にわたりって1200以上のスキーレースにかかわってきた。現在、フヤラはワールドカップに加えて、ワールドチャンピオンシップ、冬季オリンピックも担当している。この早朝に出かけるグループのなかで、最後のゴンドラに乗ったのはこのレースのテクニカル・デレゲート(技術委員)のロレンツォ・コンチとキッツビュエルスキークラブ会長のミハエル・フーバーだった。

リフトが頂上に到着すると、そこからスタート地点は歩いてすぐのところにある。だが、そこへの歩みは死刑台へと向かうような緊張すら感じられた。後に麓のレッドブルレストラン内に設けられた競技審判団ルームに戻ったフヤラは、スタートするレーサーたちのリスクを健康を害することをしようとすることに例えて、こう表現した。「スタート地点のトレーニングルームのドアの上に“コースに入るレーサーは、その健康を害する恐れがあります”というサインを掲げるべきだと思う」。ロレックスタイミングゲートの前に立ってハーネンカムを滑り降りる直前になったとき、この言葉は重くのしかかってくるだろう。

「スキーレースは安全ではかったし、これからも決して安全ではないだろう」。フヤラは安全性に関する質問にこう答え続けている。「スキーはアスリートがその危険性を認識し、そのうえで限界を攻めていくスポーツである。スピードがそのベースにある以上、決して安全ではないのである」。こう言うフヤラだが、その役割とその重要性ついてさらにこう説明する。「安全性を高めて、最悪の状況になるのを抑えることはできる。だが、安全な競技には絶対できないだろう」。

それでも安全性が向上してきたのは、男子と女子のレースディレクターたちが一般で言う危険性について対応してきた結果だった。「一つの問題を解決するには、一方向のやりかただけではない。そのため、我々のディスカッションはポジティブでシリアスなものになる。スピードによる事象は、すべてその二乗で作用してしまうのだから」と、フヤラは言う。

スキーによるレースは、始まって以来常に速さを追求してきた。ハウスベルクカンテとツィールシュッスの最終区間を見上げながら、フヤラはこのコースは安全の見地から見れば決して良いとは言えないとコメントする。このファイナルジャンプの部分はこれまで何度も修正が試みられたが、その都度異論も出てきた。だが、ここでどちらにも極端に走ることを防ぐことが必要となり、それがフヤラの役割となる。「トワイライトゾーン、つまり中間的な状況で仕事をしているようなものだね。そこには子供も成熟した大人もいる。でも、大人たちは責任を感じ、自分のやっていることを100パーセント理解している」とフヤラは例える。

ギュンター・フヤラは、自らもスキーレースのファンだと自認する。テクニカルイベントとスピードイベントのどちらが好きかという質問に「アルペンスキーレースが好きだ」と答えている。トレーニングランとレースに向けて、フヤラは競技の安全と成功のために働くグループを先導して、コースを視察している。そして、名所であるマウスファレに来たとき、次のように質問した。自宅かオフィスに居る方が良くないか?と。するとフヤラはじっくりと考えてこう答えた。「オフィスか自宅かFISのオフィスに居た方が、ものごとが捗ることもある。でも、ここマウスファレがレースを統括するのに最高の場所だ」。

フヤラは第70回ハーネンカムレースの運営チームのけん引役だ。テクニカルデレゲートになって3年目のロレンツォ・コンチもフヤラのリーダーシップがこのイベントを良い方向に導いているという。フヤラは、こう説明する。「私は、私がと言わないように気をつけている。ただ最高のレースコースにすることと最高にすることを常に心がけており、それはチームワークによるものなんだ!」。こう言うフヤラに期待するものとはと尋ねると、次のような答えがかえってきた。「最高のレースとレーサーたちの見ごたえのあるアクション、それに少しは転倒シーンかな」。そして、次の一言を強調した。「でも、重傷は無しだよ!」。

フヤラの仕事はとてもタフである。人それぞれに独自の考えや提案があるからだ。だが、フヤラには「ノー」と言える力もある。「なかなか複雑なゲームのようなんだが、私には優れたチームがいる」と、フヤラは言い、スキーレースのリスクについても正直にこう語る。「リスクは承知の上こととしなければならないんだ。そして、我々は現実に向き合い、議論を重ね、解決策を見つけている」。フヤラを支えるチームのメンバーであるカナダ人のマイク・カーセッツもフヤラたちが取って来たプロセスの正しさに太鼓判を押す。「どんな事も、我々ところに問題として持ち込まれる。そして、どんな事も解決できるはずだ。それが問題を持ち込んだ人にとって望み通りの結果でない事もあるかもしれない。でも、解決策にはなっているんだ!」

温かく快適な環境でレースを見ている人達に対して、フヤラは最高のコンディションにして眼御見張るようなシーンを提供できるように心がけているという。「皆さんは我々の姿勢をわかってくれている。現状のなかで最大限のことを実現しようとしているんだ。常に理想的なものを実現するのは難しいが、常に最大限のものになるようにしようと努力していんるんだ」。

フヤラとの会話は再び安全の話題となった。フヤラは率直かつ正直にこう指摘した。「最も古い事が、最も新しい事でもあるという事を理解していただきたい。スキーレーシングは危険をともなうスポーツであり、レーサーたちは自らすすんでこれに参加しているということを」。

確かにそうである。

International Press Information(国際プレスインフォメーション担当)
Anna Maria Gregorini (アンナ・マリア・グレゴリーニ)
+43 699 161 60930 (from 17th to 29th January 2010)
+41 79 698 59 56
Email: anna-maria@kpms.com

Sabrina Zumkehr (サブリナ・ツムケア)
+43 699 104 27151 (from 17th to 24th January 2010)
+41 79 359 15 47
Email: sabrina@kpms.com

info@hahnenkammnews.com
www.hahnenkammnews.com


PHOTOGRAPHS

Click to see all photographs from this event.